アウトドアや災害時などに活躍するポータブル電源。
『興味はあるけれど、種類も多くてどれを選べばいいかわからない…』
そんなあなたに、ポータブル電源の選び方を解説します!

みなさんこんにちは。
このブログはキャンプ、ガジェットなどの雑貨集めやDIYが趣味の私、まさはちが自身の経験や情報を発信するブログとなっております。
少しでも、同じ趣味や興味がある方の参考になれば幸いです。
最近のアウトドアブームによって、ポータブル電源の需要が高まっているのを感じます。
私自身も周りの友人に『ポータブル電源が欲しいんだけど、どうやって選べばいいの?』
と相談される事が増えてきたので、基本的な事から丁寧に解説していきます。
ポータブル電源の仕組み
最近は出先でスマホの充電などに使うモバイルバッテリーが一般的になってきましたよね?
皆さんも一つくらいは持ってるのでは無いでしょうか。
基本的にはその大容量版なのですが、大きな違いはACコンセントで家電が使える点です。

普段家で使っている家電がアウトドアや、万が一の際にも使えるのは嬉しいですよね。
また、ACコンセントの差込口だけでなく、USBのタイプAやタイプCの差込口があるものもあります。
自分が使いたい機器に合わせて、必要なものを選んでみて下さい。
リチウムイオン電池が主流
最近のポータブルバッテリーはリチウムイオン電池が主流になっています。
よく自動車のエンジンルームで使われているバッテリーは鉛バッテリーと呼ばれるものですが、ポータブルバッテリーはスマホなどで使われているリチウムイオン電池が主流です。
鉛バッテリーと比べて同じ容量でもサイズが小さく、取り出せる電力量も多くなるというメリットがあります!
リチウムイオン電池にも細かい種類があるのですが、製品化されている物を選ぶ上でそこまで重要では無いので今回は割愛します。
充電して繰り返し使える
もちろん、ポータブルバッテリーは充電して繰り返し使う事が出来ます。
- 家庭用100VのACコンセント
- ソーラーパネル
- 車のシガーソケット、走行充電器
キャンプ等で使用する場合、基本的には事前に家庭用コンセントで充電することが多いのでは無いでしょうか?
しかし、連泊で使用する場合や災害に備えて検討する場合、ソーラーパネルからの充電ができた方が安心感がありますね。
基本的にソーラー充電に対応している場合がほとんどですが、必要な方は念の為に確認しましょう。

正弦波タイプがオススメ
バッテリーに蓄えられた電気は直流(DC)です。
普段家庭で使っている交流(AC)の家電を動かせるようにするために、内臓されているインバーターというものでDC→ACに変換しているのですが、インバーターによって正弦波(せいげんは)と矩形波(くけいは)という変換方法の違いがある為、注意してください。

こんな感じの電気の波形、理科の授業なんかで見た事ありますよね?
左の滑らかな曲線が正弦波と言われる波形で、右のカクカクしたのが矩形波です。
何が違うのかというと、正弦波というのは家庭用のコンセントの波形と同様なので、ほぼ全ての電化製品に対応しています。
では矩形波はというと、繊細な制御やモーターと使った家電などが上手く使えなかったり、最悪の場合故障してしまったりと注意が必要です。
- 扇風機などのモーターを搭載した機器
- 調光機能を備えた照明
- マイコン制御の炊飯器
- 電子レンジ
- 電気毛布
正弦波の製品は矩形波の製品と比べ少し金額が上がりますが、アウトドアのシーンで活躍する電気毛布や、扇風機などを使うことを想定した場合、正弦波のタイプを選べば間違いありません。
矩形波をより滑らかにして正弦波に波形を近づけた『擬似正弦・修正正弦波』といったものもありますが、正確には正弦波ではありませんのでご注意ください。
バッテリー容量で選ぶ
ポータブルバッテリーには蓄電できる容量があります。
もちろん、この容量が大きければ大きいほど電気を蓄えることが出来るのですが、容量が大きくなると価格は高くなり、本体サイズも大きく、重くなりがちです。
ショッピングサイトなどを見ていると、バッテリー容量表記がわかりにくい場合があります。
例えば
[ 104,400mAh/ 375Wh/ 出力200W(瞬間最大400W) /差込口2つ]
といった表記の場合、「104,400mAh」と見ると一見すごく大きな数字に見えます。
これは「104.4Ah」と同じですが、如何にも大容量だと勘違いさせるための表記ですから騙されないようにしましょう。
栄養ドリンクなんかの『タウリン1000mg配合!!』と同じですね。
Wh表記がある場合、この数字は特に重要ではありませんので気にしなくても大丈夫です。
「Wh」に注目しよう
大切なのは次の「375Wh」という数字です。
このポータブルバッテリーに使われているバッテリーは公称電圧3.6Vのようなので
104.4Ah × 3.6V = 375Wh
といった計算で求めることもできます。
ワット時という意味で、積算の電力量を表しています。
例えば消費電力100Wの家電を5時間使うと…
100W × 5h = 500Wh
参考までにアウトドアで使いそうな家電の消費電力を調べてみました。
電気製品 | 消費電力例(W) |
---|---|
スマートフォン | 30 |
LED作業灯 | 20 |
扇風機 | 40 |
マイコン炊飯器 | 250 |
ノートパソコン | 40 |
電気ストーブ | 750 |
電気ケトル | 1200 |
電気毛布 | 55 |
ホットプレート | 1300 |
例に挙げた375Whというのは具体的にどのくらいの容量かというと…
一般的な、消費電力55Wの電気毛布が約5.5時間使えるくらいです。
55W × 5.5h = 302.5Wh
あれ、375Wh使えるんじゃないの?と思ったかもしれませんが、ポータブルバッテリーのスペックの数値通りの電力がすべて使えるわけではありません。
先ほど説明した内蔵インバーターがDCからACに変換する過程でロスが生じたり、バッテリーの特性による為です。
もちろん製品によって違いはありますが、実際に使える電力量はスペック表記の80%ほどで、この製品の場合は
375Wh × 0.8 = 300Wh
といった感じです。
電化製品には消費電力が記載されていますので、自分がどんなシーンで使いたいのかをイメージして、上記を参考に計算してみてください。
出力(瞬間最大出力)とは
200Wとなっている出力ですが、これは合計200Wまでの出力に対応しているということです。
ここでの注意点は、コンセント差込口が2つある場合、2つの合計が200Wまでという点です。
また、家電によっては電源を入れた際に一瞬大きな電力を消費するものがあります。
(瞬間最大出力400W)という表記は、
「定格出力は200W、一瞬であれば400Wまで出力可能」
という事です。
安全性・メーカーで選ぶ
ポータブル電源は電気を蓄える機器である為、安全性が重要です。
「PSEマーク」という電気用品の安全確保について定めている「電気用品安全法」の認証マークがありますので、これを取得しているかを確認しましょう。
安価すぎる商品はPSEマークを取得していない場合があるため注意です。
国内での販売実績がしっかりしたメーカーで保証やサポートが充実していると安心ですよね。
おすすめメーカー2選
Jackery(ジャクリ)
創立メンバーにAppleの元バッテリーエンジニアが加わり、2012年米国にて設立。
世界初のリチウムポータブル電源を開発するなど最先端の研究開発が評価されています。
2019年に日本法人 株式会社Jackery Japanを設立、同年には日本の音響機器メーカーのJVCケンウッド社と提携したことでも話題になりました。
販売実績やサポート面で安心感があるメーカーです。
Anker(アンカー)
Ankerは最新のテクノロジーを採用しながら、納得の価格と安心のサービスで高品質のスマートデバイス周辺機器数多く開発しているメーカーです。
デザイン、安全面に配慮されているのが特徴で信頼性も高く、多くの支持を集めているメーカーです。
Google出身のエンジニアたちによって2011年に設立されました。
自分に合ったものを選ぼう
ここまで読んでくれた皆さんは、ポータブルバッテリー選びに失敗するということはないでしょう。
- 差込口が必要な分あるか
- 正弦波タイプが万能
- 必要な容量を確認しよう(少し大きめがオススメ)
この記事を参考にご自身にぴったりのポータブル電源を見つけて頂けると嬉しいです!
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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